劇場版 文芸戦士リテラクリーガーG―グランツー あらすじ
宮城県大崎市の高校に通う主人公「秋篠翔也」。
普通の高校生として生活していた彼は、突然、自分と黒い面の鬼が戦っている夢を見るようになり、決まって誰かの「たすけて」という声で目が覚めるようになる。
そんな日々も過ぎ、夏休みに突入する。
しかし、楽をするために入部したはずの、文芸部の部長から、夏休みの課題で「小説一編の執筆」が言い渡される。
その課題の為に、幼いころによく遊んでいた神社へやってきた翔也。
この神社に伝わる「文芸巫女伝説」がネタに使えると思ったからである。
だが、あまり本を読まない翔也は文芸が好きではなかった。
「ったく、なんで俺がこんなことしなくちゃならないんだよ」
とボヤを吐きながらも取材メモを取っていく。
そこへ、去年卒業した元文芸部部長の先輩が神主の修行をしているところに遭遇し、課題のことを先輩に話す。
すると、「だから言っただろ。楽をするなら違う部にした方がいいってさ」と以前の忠告を口にする。
見かねた先輩は「そんなお前にこれをやろう」と不思議な短刀を渡してきた。聞いてみると文章力が上がるお守りだという。
半信半疑で短刀を受け取り家に帰った翔也は、その短刀が夢で見た自分が腰に巻いていたベルトに着いていた物とよく似ていることに気が付く。そこに先輩から電話が掛ってきて、「あの短刀本物と間違って渡してしまったみたいなんだ」と言う。
翌日、再び神社へ向かった翔也は、夢で聞いたあの声を聞く。
「たすけて」
「この声……まさか、これから?」
「私の声、聞こえてるの?」
なんと、先輩から貰った短刀が突如喋りだしたのである。
若干恐怖を覚えつつも、話を聞いてほしいという短刀の話を聞くことに。
短刀は、五百年前にこの地で生まれた悪の組織「アルプ・トラウム」のボス「ベファレン・フーク」とその部下たちを封印して、行方不明となった「文芸巫女伝説」の巫女、「凛」だと言った。
五百年間、自らが作った祠にベファレン達を封じ込めていたが、自分の力がもはや限界に達しているため、助けてほしいと翔也に頼んだ。
渋々これに協力することにした翔也。しかし突如巨大な地震が襲い、祠が崩れ、アルプ・トラウムが完全に復活してしまう。
見つかってしまった翔也に、凛は変身の手順を教える。
『文剛、斬撃!』
翔也が叫ぶと、全身を赤い鎧が纏い始め「文芸戦士 リテラクリーガーG―グランツ―」が誕生した。